
この可愛らしい絵柄に騙された人は多くいるのでは?
可愛らしい作品かと思いきや、読み進めていくと絵柄とは相反するハードな展開が登場し、少々グロくて驚かされるかもしれません。
可愛らしいファンタジーではなく、厳しい試練に立ち向かっていく勇敢なリコやレグの姿に心動かされる冒険譚ストーリー。
『メイドインアビス』は、つくしあきひとによる冒険ファンタジー作品です。Webコミック配信サイトにて配信されており、ネットを中心に話題に。2017年にはアニメが放送され、より多くのファンを獲得しました。
物語の舞台はアビスと呼ばれる未知なるものが多く眠る巨大な竪穴。底知れぬこのアビスに挑む探窟家見習いの少女・リコと、謎多きロボットの少年・レグを中心に進んでいきます。
アニメ放送から3年が経ってもなお、話題が絶えない作品で根強いファンも多いです。


あらすじ
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。
「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』呼ばれるようになっていった。
アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。
そんなある日、リコはアビスを探窟中に、少年の姿をしたロボットを拾い…?
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メイドインアビス登場人物紹介
リコ
声優・富田美憂さん
リコは『メイドインアビス』の主人公。
12歳で金髪のツインテールにメガネという見た目の一見おとなしい印象ですがとても前向きで明るく細かい事は気にしない少女です。
彼女は探窟家としては見習いの赤笛ですが、ときに無茶ともいうべき行動力で周りを驚かせます。
探窟においては彼女の膨大なアビスに関する知識が不可欠。
彼女は大穴の街・オースと呼ばれるアビス周縁にある街の孤児院出身。
その出自は周りには伏せられていますが、実は彼女の母親・ライザは白笛の伝説級探窟家。
当初は母に憧れて白笛を目指していました。その後、母が遺した伝言を受け取ったことをきっかけに、深界極点である奈落の底を目指すことになります。
レグ
声優・伊瀬茉莉也さん
レグは、リコが探窟中に拾った少年のような見た目をした人物です。
リコがレグを見つけたとき、レグは機能停止の状態でした。
その後リコによって与えられた電気ショックが原因で記憶喪失となっており、リコに出会う前の記憶がありません。
しかし彼は、リコの母親・ライザと関係があったことが示唆されています。
レグの見た目は完全に人間の少年ですが、中身はロボット。
腕は金属で出来ており、伸びたり、強烈な「火葬砲(インシネレーター)」という攻撃を手のひらから発射したりすることができます。
探窟においては、この人間離れした戦闘力で無鉄砲なリコを守りながら、自分が何者なのかを知るためにリコとともに奈落の底を目指すことになります。
ナナチ
声優・井澤詩織さん
ナナチはリコとレグが第4層で出会った「成れ果て」です。
成れ果てとは、アビスの上昇負荷によって異形と化した者のこと。
ナナチはウサギの耳や毛に覆われていて、獣人のような見た目でモフモフしてます。とにかくかわいいです。
ナナチは、アビスの上昇負荷の実験モルモットとして連れてこられ、その結果成れ果てとなってしまったのです。
同じく人体実験のモルモットとされ、その結果人格を失い死ねない体となってしまった友人ミーティをなにより大事に思っています。
第4層のアジトでミーティを保護しながら、暮らしているところでリコとレグに出逢います。
不動卿・オーゼン
アビスの伝説級探窟家「白笛」の女性。
身長は2メートル以上と巨大です。
リコの母・ライザと共にアビス探窟を経験しており、実はライザの出産の手助けとリコを「呪い除けの籠」に入れた張本人でした。
アビスの遺物「千人楔」を体中に差し込み、怪力と若さを維持しています。
50年も前から「白笛」であったことが伝わっており、30人の乗ったゴンドラを持ち上げた等怪力エピソードは多数あり。
度しがたい性格の持ち主で、子どもだましが大嫌い。
リコが死産であったことや、レグのタフさを確かめるためにあえて戦闘をけしかけるなど、面倒な性格。
「アビスで生き残る」ための訓練をリコとレグに施し、最後はライザの形見である「無尽鎚」をリコに託しました。
リーダー・ジルオがお気に入りで、隙あらば弟子にと思っています。
マルルク
「アビス」探窟家一人前の証「蒼笛」を持つ性別不詳の子。
愛らしいメイド衣装を着用していながらも、一人称が「ボク」。
リコとレグは、マルルクが会った旅人の中で最も自分に年齢が近く、友として接していたため、ふたりの旅立ちのときには「今までで一番つらい」と泣き出す性格まで可愛らしいところを見せました。
太陽の光を浴びることが出来ないため、ずっと第2層「監視基地」でオーゼンの弟子をしています。
オーゼンのことは大好きで、尊敬もしている良い子です。
ミーティ
ナナチの家に住む「成れ果て」の生き物。
もともとはナナチと同様に、ボンドルドによってアビスに招かれた女の子。
無口なナナチに話しかけ、親友になった明るく優しい子。
ボンドルドの実験を受け、ナナチの代わりに「呪い」を一身に浴びたため人間としての姿が崩壊し人間性も喪失。
溶けた動物のような姿になってしまいました。
アビスからの「祝福」も身につけてしまい、その体は不死。
ボンドルドがあらゆる実験をその身体に加えても再生します。
黎明卿ボンドルド
第5層を管理する「前線基地」の「白笛」。
アビスへの探窟のためなら、どのような手段でも構わずに採用するマッドサイエンティスト。狂気の沙汰じゃ済まされません。
口調は紳士すぎるので騙されますが、人をヒトとも思わない実験や凶行に及ぶため、彼のせいで不幸になった子は数知れず。
彼には悪意がなく、ただアビスへの冒険のために人類に貢献をしているだけで、絶対悪とは言えない部分があるのです。
アビスの呪いを回避するためには、「他人を慕う心」が必要と理解し、子どもを引き取って育てており、最終的にはそれを自分の力にしています。
プルシュカ
黎明卿ボンドルドの愛娘。
「前線基地」から出たことがないため、いつか朝日を見たいと願っています。とても明るくすごくいい子。
リコやレグたちと同年代で、大きな帽子の中には不思議な動物メイニャを飼っています。
最初こそリコ達を警戒していましたが、冒険をしたいと思っている気持ちは同じで、リコとは特に意気投合。
メイニャの特性を使って呪いを回避する方法などを教え、ボンドルドの手からいったんリコ達を逃しました。
ボンドルドを本当の父親のように慕っており、過去には何度もアビスの呪いによって死にかけています。
メイニャ
プルシュカの誕生日に、ボンドルドがプレゼントした生き物。
正式名称は「メイニャストイリム」
変化の子、という生き物でその匂いを嗅ぐと、第5層の力場が一瞬感じ取れるようになります。
プルシュカがその方法を発見し、拉致されたレグを解放することにリコは成功しました。
プルシュカが大好きで、プルシュカの姿が見えないときはその匂いをたどる性質があります。
まとめ
ナナチがとにかく可愛いくて、とにかくみんなが好きになります。
ミーティたちとの過去がたまらなく切なく号泣すること間違いなしです。
この物語は、キャラクターと内容のミスマッチが大切なんだと思います、きっと。
そうじゃなければ、たぶん辛い。
つまり、このキャラじゃなければダメ。
実はすごくマッチしていると言うのが答えだと思います。
リコ達は探究心に従ってアビスを降りていく。
探究心で行動をしているという意味では、黎明卿ボンボルドも同じであり、その差は手段を選ばないかどうか。
かなり考えさせられるところです。